概要・歴史
新井市は、新潟県の南西部、頸城平野の南部に位置し、当市からの秀峰妙高山の眺望はすばらしく、その裾野を遠く引いています。
また、日本でも有数の豪雪地帯であり、市内を南北に流れる関川や矢代川の豊富な水を利用して、稲作や酒造業、電子工業のほか、電力利用による化学工業などの産業が発達しています。
市内には、古代の貴重な史跡のほか、中世には、越後守護上杉謙信公の支配となったため、山城跡が数多く点在しています。
近世には徳川幕府の直轄地天領として陣屋などが置かれましたが、その後、一部の地域は榊原高田城主の私領となりました。 北国街道の宿場町としてにぎわい、頸南地方の物資の集散地として繁栄してきました。
昭和29年に市制を施行し、現在、人口は約2万8000人です。
行政施策の重点事項
「いーね あらい 人と緑と雪のまち」をテーマに、市民と行政がともに考え、新井市ならではの個性と魅力を創造し、市民一人ひとりが「住んでよかった」といえるまちづくりを進めています。
産業・経済
<農業>
平野部での水稲栽培が中心であり、品質の高い「あらい米」の生産に取り組んでいます。また、中山間地域では多様な地域資源を活かし、特産品の開発や都市と農村との交流を進めています。
<工業> 従来からの化学工業のほか、電子部品関連企業が加わり、年間製品出荷額は1476億円(平成10年)に達しています。また、工場団地の造成など地場産業の振興や企業誘致に力を注いでいます。
<商業> 頸南地区の中心地として市街地の再開発事業や商店街の活性化など、魅力ある商業基盤づくりを進めています。
文化・観光
<ARAIマウンテン&スノーパーク>
市内最高峰の大毛無山(1429メートル)に広がる国内最大級のスキーリゾート。積雪量 が多く、12月上旬から5月下旬まで滑走可能。夏には、マウンテンバイクのワールドカップ大会が開かれ、世界のトップライダーたちが熱戦を繰り広げます。
<道の駅あらい> 地域の魅力や情報を全国へ向けて発信する拠点施設。上信越自動車道と国道18号の双方から利用でき、道路や観光などの情報を提供する「くびき野情報館」や、手打ちそばや地場野菜などを販売する農業振興施設「四季彩館
ひだなん」、物産・飲食店街などがあり、大勢の人でにぎわっています。
<あらいまつり>
「市民総参加」の祭りとして開催。毎年8月の第1金・土曜日に行われます。長さ80メートル・重さ2トンの大綱かつぎのほか、大民踊流しが行われます。
<斐太歴史の里> 北陸最大級の高地性環濠<かんごう>集落跡である斐太遺跡をはじめ、北陸地方随一の大規模古墳群である「観音平・天神堂古墳群」(いずれも国指定史跡)などがある歴史の宝庫。このほかに、戦国時代の武将・上杉謙信公が信濃方面への備えとして築城した鮫ヶ尾<さめがお>城の城跡などがあります。
|